イケナイ感情(暗夜)

GL表現注意

私では無理なのよね。
わかってる。
隣で安らかな寝息をたてている朝凪を見つめる。
滑らかな肌、薄ピンクの唇。
薄紫の髪を撫でながら、朝凪の寝顔を私は見つめる。
「姉妹だもの。こんな感情を抱いてはいけないのよ」
だけどとても愛おしい妹。
双子の妹。
でも私達は姉妹だから、この想いは間違っているの。
朝凪には男性の好きな人ができるし。
その度に込み上げる複雑な想いを私は抑えなければいけない。
--本当は私を好きになって欲しいのに。
「無理なのはわかってる」
私と姉妹じゃなければ。
私が男だったなら。
何度考えただろう。
だけどこれは変わることのない事実で現実。
諦めなきゃいけないのよね。
「でも愛してる。朝凪」
私は朝凪の唇に自分の唇を重ねる。
そっと……ほんの短い時間だけ。
これくらいは許してくれるかしら?
神様も、許してくれるかしら?


▼イケナイ感情
≪愛してる。こんな言葉さえ口にできないなんて≫

星屑の欠片

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