dual personality.(桜桃)
嫌いよ嫌い。
桜桃はゆすらが嫌い。
好きだよ。
ゆすらは桜桃が好き。
ゆすらは明る過ぎる。
桜桃には眩し過ぎるの。
桜桃が暗いだけ。
だからゆすらが居るんだよ。
桜桃の中にゆすらが居るんだよ。
いらない。
ゆすらなんていらない。
ゆすらには桜桃が必要だよ?
桜桃がいなきゃゆすらは居ない。
存在しなくなっちゃうんだもん。
ゆすらは桜桃が願ったから生まれたんだよ。
ゆすらは桜桃。桜桃もゆすら。
違う。
桜桃は桜桃。
ゆすらじゃない。
ゆすらは桜桃。
そんなの……いらない。
いらないって言われても、居るからどうしようもない。
ゆすらがいなくなるには桜桃が願わなきゃ。
桜桃が変わらなきゃ。
ゆすらは桜桃の為にいるんだよ。
桜桃の為に生まれたんだよ。
……余計なお世話。
ゆすらは桜桃には騒がし過ぎるもの。
桜桃は静かなのがいい。
そう思っていても、騒がしいのも好きだからゆすらが生まれた。
桜桃はゆすらみたいになりたいから、でもなれないからゆすらが生まれた。
認めてよ。
嫌だ嫌だ嫌だ。
桜桃は桜桃だもの。
ゆすらも桜桃だよ。
……そんなの知らない。
知らなくても事実なの。
桜桃はゆすらが嫌いでも、ゆすらは桜桃が好きだよ!
……勝手にしたら。
桜桃はもう知らない。
言われなくても勝手にするよ。
桜桃がゆすらを呼んでくれた時にね。
dual personality.
≪桜桃は表。ゆすらは裏。二人はコインのように表裏一体の存在≫
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